
中山道は、慶長七年(1602年)徳川家康によって定められた五街道の一つで、東海道と並び江戸と京都を結ぶ主要街道として重要な役割を果たしてきました。
花野屋が店を構える奈良井宿は、中山道は木曽路の中で最も標高が高く、木曽谷中の最大の難所である鳥居峠をひかえて、奈良井千軒といわれるほどの賑わいをみせていました。
そして奈良井の曲物は、当地奈良井宿の長い歴史と共に歩んできたといえます。
鉄道の開通により、奈良井宿は一旦衰退しましたが、今は文化財(文部省選定重要伝統的建造物郡)として、また観光地として脚光を浴びることとなり、現在では大勢の人々が訪れています。それに従い曲物も人々の目に止まる機会が増えていきました。
1982年には、奈良井の曲物は知事指定の伝統的工芸品に指定されております。
製造法を保存し、伝承すると共に、庶民の生活にとけ込める様な製品を作っていきたいと念じております。
花野屋は代々曲物を生業とし、二百年以上続いてきました。現在の花野屋は、本家より受け継いで私で五代目となります。
これからも木曽桧の成長のようにゆっくりと末永く続けていきたいと思います。
