木曽は昔から良質の材木に恵まれた環境にあったため、職人が多く移り住み、工芸が盛んになったと伝えられています。
花野屋はそんな職人を祖として、代々曲物の製造・販売を営んできたお店です。
曲物の技術を父から子へと受け継ぎ、5代目の現在に至っています。
曲物(まげもの)とは、木の薄板を、特殊な技法で円形・楕円形に曲げて、合わせ目を山桜の皮で綴じ、底をつけた器の総称です。
ショッピングコンテンツ内の弁当箱やカップのように、側板を曲げてある商品は全て曲物です。
曲物の歴史は古く、平城宮跡の井戸の中から、曲物の水杓や水桶が出土していることからも、すでに奈良時代の頃から日常生活の中に用いられていたことが証明されています。
木曽奈良井宿の曲物は、四百年以上の歴史があり、御岳山麓で育った良質の木曽ヒノキと木曽サワラで作られています。
プラスチック製品が広まった現在でも、天然素材で作られていることや、軽くて使いやすいといった長所が再認識され、人々の心を今なお引きつけています。
ヒノキはヒノキ科の常緑樹です。
・材はねばり強く、質が緻密でくるいが少ない
・適度な堅さと弾力を併せ持つ
・光沢、香りがよい
・虫が付かず、保存に適している
などの特徴から、日本建築にとって最適の材料とされています。
特に木曽に産するものが最良で、古来神社・仏閣に多く用いられてきました。
中でも伊勢神宮の社殿が20年ごとに新しく造営されるとき、木曽ヒノキが選ばれることで知られています。
江戸時代、木曽を領した尾張藩の森林管理は厳しく、「木一本、首一つ」のおふれのもと、「木曽五木」(ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ)等の伐採を堅く禁じていました。
日本三大美林にも数えられる木曽の美林は、厳しい保護政策による地元住民の協力と忍耐の中で守り、育てられたと言われています。
官有林から御料林、そして国有林となり、木曽ヒノキは広く一般にも使われるようになっていきました。
最近では中国製の製品も増えてきましたが、花野屋の曲物は昔と変わらず、この良質な木曽ヒノキ、木曽サワラを使って作られています。
木曽サワラはヒノキよりも吸水性が高く、昔からおひつや寿司桶の材料として使われてきました。
蓋板・底板にサワラを使用しているのは、お弁当箱としての機能性を考えてのことです。
ご飯をおいしく長持ちさせたいお弁当箱に、余分な水分を吸ってくれる木曽サワラはうってつけの材料なのです。
またヒノキはとても重く、合わせ小判弁当(中)をすべてヒノキで作ろうとすると、現在の物より20グラムも重くなってしまいます。
サワラはヒノキのように曲げられないため、木曽地方の曲物は蓋板・底板を木曽サワラ、側板に木曽ヒノキを使って作られてきました。
このように適材を適所に使い、ご飯が傷みにくく、冷めても美味しい弁当箱には、先人達の知恵がたくさん詰まっています。
承ります。原則としてに20個以上でご注文下さい。
FAXやメールなどで図面をお送りいただくか、直接花野屋本店にご来店ください。
納期・お見積もり・仕上げ等ご連絡させていただきます。
承ります。メール、またはお電話でご連絡下さい。
(修理費用に関しては痛み具合を確認後、お見積もりさせていただきます)
曲物は長くお使いいただくうちに、漆の艶は失われ、割れたり、傷もできます。
痛んできた曲物に漆を塗り直し、割れた部分を修繕すれば、また再び前のようにお使いいただけます。
漆をかける前の状態で、白木地(しらきじ)といわれるものです。
白木地は、表面への塗装は全く施しておらず、木の地肌がそのまま見えている状態です。
店舗販売はしておりますが、お櫃、すし桶以外ホームページでの販売は行っておりません。
白木地は、ウレタンや漆等表面塗装を全く施していないので、そのままでは水に弱く、日常利用の器としては適していません。
白木地をお求めの方の多くは、ご自身で漆を塗ったり、その他の加工をされるといった方がほとんどのため、販売は店舗のみに限らせていただいております。
はい。取り外しが可能です。そのほかの商品に関しましても、一枚板のものも、T字型のものも、仕切り板は全て取り外しが可能です。
Q.引き出物として送りたいのですが、のしがみはつけてもらえますか?はい。のしがみは記述内容をご指示いただければお付けいたします。
Q.電子レンジに入れても大丈夫な木の器はありますか?残念ながら電子レンジに対応した木の器はございません。
お客様から「お弁当箱を電子レンジに入れて温めたけど大丈夫でした」という声が寄せられますが、器としての寿命は縮んでしまいますので、ご遠慮下さい。
はい、大丈夫です。熱いお味噌汁でも炊きたてのご飯でもお使いいただけます。
※薄挽のお椀は熱い物を入れたときに少し歪むことがありますが、冷めれば元に戻ります。
※お弁当箱には炊きたてのご飯を詰めるよりは、少し息を抜いてから詰めた方が、おいしくいただけます。